代表挨拶

代表紹介

僕は最近深く悩んでいます。それは、「数字とは何か?」ということです。
「経営は数字がすべて」「数字は人格」
「数字を理解できない経営者は失格である」
これらのフレーズに出てくる「数字」は私たちに何を語ろうとしているのでしょうか?

ご存知のように経営活動の結果はすべて数字によって表現されるようになっていて、これは世界共通の原則です。
そしてこの数字は行動結果を測定して評価するフィルターを通して表現されるようになっているのです。もちろん、ここでの数字は貨幣によって評価されるものになっているのです。

実は、その貨幣による評価基準が根底から変わろうとしているのです。いえ、すでに激変していると言ったほうが正しいのかもしれません。
このマネー評価による経済の原則は、物の生産・販売の貨幣評価を管理する機関の存在と深く関わっていたのです。しかし、物の価格感が物からサービスへ、そしてサービスから精神の世界へ移り行く過程で、マネー経済の存在が根底から激変しているのです。その現象の現れが、資産計上されないリスト(お客様情報)や貨幣の管理組織をもたない仮想通貨の出現だったのです。

数字を生業(なりわい)とする私たちは、この激変する時代の流れを受け入れつつ、「数字とは何か?」を原点に戻って考え直さなければならない時代にきているのです。

代表紹介

紹介が遅れましたが、私は佐藤 克行(さとう かつゆき)と申します。職業会計人として50年近くが過ぎ、その間、約500社の会計監査業務、80社以上の税務調査経験、そして、約50社の資金繰り業務を副社長や財務最高責任者という立場から数字に関わらさせていただきました。
特に資金繰り業務に対しては深い思い入れがあるのです。ここでの体験は、私に大きな気づき与えてくれました(小成功と倒産の両方を体験)。

一時は、そのプレッシャーからすべてを捨てて逃げたい気持ちになりましたが、何とか踏みとどまって今に至っています。
「人間は苦しみからしか学ばない」とよく言われてますが本当にそのとおりで、多少、お金回りが良くなると自分の経営手法だけが正しく、周りの意見など全く耳に入ってこなくなるものです。これは成功でありながら「失敗の始まり」だったのです。

この失敗経験から受けた教訓は、その後の私の経営理論のバックボーンになっているのです。
特に中小零細企業における経営の行き詰まりや資金繰り改善には多少なりとも貢献できるようになりました。とは言っても、その理論体系も「道半ば」です。そこに諸先生方の手を借りながら、その理論体系の精度を上げて、さらに中小零細企業の悩み解決に対応できるようになっていきたいと考えています。

その前に、会計事務所の職員の方に体験していただくために本講座を開校することにしました。
なぜなら、すべての経営改善の要は、「経理事務員」からと思っているからです。特に私はこの経理事務員を「後方支援部隊」と呼んでいるのですが、ここがしっかりしていないと、どんな戦略も上手にいきません。このことは、会計事務所や会社経営においても例外ではありません。

以前から私は「会計事務所の質は職員の質で決まる」と思っていて、この基準は今でもブレていません。
では、その職員の質をどうやって上げるべきなのか、これが今回のミッションになります。

私たち職業会計人は、会計による事後処理以外に顧問先であるお客様に対して何ができ、どんな問題を解決してあげることができるのでしょうか?この問い掛け自体が私たち職業会計人の生き残る秘策であり、存在理由そのものなのです。

私の研究テーマ

  • 行動会計学
  • 倒産予測確率(将来的に特許出願予定)

商工会議所コラム出筆中

会社の金欠病を数字で治す 資金繰りの達人(ギャラクシーブックス)

会社の金欠病を数字で治す 資金繰りの達人(ギャラクシーブックス)

日本の中小零細企業の7割が赤字経営という現実の中で、会社存続の成功の鍵を握る資金繰りについて書かれている本書。会社の資金繰りの状況は、良くも悪くも社長の経営方針、ビジネスに対する考えがそのまま反映されています。経営者の考え方を根本から見直し、資金繰りの基礎を学ぶための一冊です。

経理事務員は、なぜスターになれないのか?:これから経理事務員の逆襲が始まる(税務経理協会)

経理事務員は、なぜスターになれないのか?:これから経理事務員の逆襲が始まる(税務経理協会)

会社の経営は創業するより継続するほうが数段むずかしい。その継続発展のカギを握るのが経理事務員の成長です。本書は、全国の中小・零細企業を経営する社長と会社を支える経理事務員へのメッセージです。経理事務員がスターになるための秘訣は資格の取得や高学歴ではなく「気づき」です。

顧問紹介

顧問紹介

菊谷 正人(きくや まさと)
法政大学名誉教授 会計学博士、租税実務研究学会会長、グローバル会計学会会長、会計税法塾塾長
公認会計士第二次試験試験委員(1997年11月~2000年11月)
財務会計研究学会元会長(2011年11月~2014年11月)
日本社会関連会計学会理事・国際会計研究学会理事・財務会計研究学会理事・日本租税理論学会理事・日本簿記学会理事・日本会計研究学会理事などの歴任。

主要著書(初版のみ記載)

『英国会計基準の研究』(同文舘 1988年)、『国際取引企業の会計』(稲垣冨士男共著、中央経済社 1989年)、Financial Reporting in Japan: Regulation, Practice and Environment(T.E.Cooke共著、Blackwell 1992年)、『ゼミナール財務諸表論』(中央経済社 1992年)『国際会計の研究』(創成社 1994年)、『環境会計の現状と課題』(山上達人共編著、同文舘 1995年)、『精説 法人税法』(テイハン 1996年)、『多国籍企業会計論』(創成社 1997年)、『租税法全説』(前川邦生共編著、同文舘 2001年)、『国際的会計概念フレームワークの構築-英国会計の概念フレームワークを中心にして-』(同文舘出版 2002年)、『法人税法要説-税務計算例でわかる法人税法-』(同文舘出版 2003年)、『ライバルに差をつける本 速攻!財務諸表』(日本経済新聞社 2003年)、『所得税法要説―税務計算例でわかる所得税法―』(依田俊伸共著、同文舘出版 2005年)、『税制革命』(税務経理協会 2008年)、『連結財務諸表要説』(吉田智也共著、同文舘出版 2010年)、『IFRSにおける資産会計の総合的検討』(編著、税務経理協会 2014年)、『国際会計の展開と展望―多国籍企業会計とIFRS-』(創成社 2016年)、『会計学と租税法の現状と課題』(編著、税務経理協会 2019年)、その他多数。

コラム

今年のNHK大河ドラマの主人公は、「渋沢栄一」です。渋沢栄一は、幕末に農民から武士となり、幕臣であったにもかかわらず明治政府では大蔵省の役人として働き、明治6年8月1日に開業した「第一国立銀行」の総監役(現在の頭取)に就任しました。日本初の本格的な株式会社である「第一国立銀行」(その後、「第一銀行」、「第一勧業銀行」、そして「みずほ銀行」と改称・再編成されています。)では、大蔵省顧問の英国人アレキサンダー・アラン・シャンド(Alexander Allan Shand)が口述・執筆した『銀行簿記精法』に基づいて、わが国で最初の決算が同年12月31日に行われました。『銀行簿記精法』の序には、大蔵省紙幣頭(しへいのかみ)・芳川顕正が「天下ノ事 會計ヨリ重キハナシ」と書いています。

この日本初の決算では、西洋式の複式簿記が採用され、その後に開設された153行の国立銀行(株式会社です)に普及しています。日本経済の近代化は、シャンド式簿記によって始まったと言っても過言ではありません。周知のように、渋沢栄一は500社を超える株式会社の創業に携わり、「日本資本主義の父」として日本経済近代化のために昭和6年まで活躍しました。『論語と算盤』を著し、道徳経済合一説を唱えるとともに、会計・簿記を非常に大事に考えています。その間には、戦争、大不況などの困難な時代もありましたが、「企業は社会の公器である。」という持論を堅持して社会貢献活動に邁進しています。

「梅経寒苦香」(梅は寒(かん)苦(く)を経(へ)て香(かんば)し)という語があります。梅の花は、冬の寒い季節を通過することによって香(かぐわ)しい香(かお)りを放つことができるのです。若い時期に逆境(経済的苦境・環境的苦境など)に遭遇しても、向上心をもってことに当たれば、必ず道は開けます。長い目でみれば、逆境も一時期であり、乗り越えられるものです。

「百尺竿頭進一歩」(百尺(ひゃくしゃく)の竿頭(かんとう)に一歩を進む」という禅語があります。「長い竿(さお)の先からさらに一歩を進めるように、どこまでも向上心をもって物事に当たれ!」という意味です。高い目標を掲げて向上心をもって物事に当たって行けば、希望を叶えることもできるのです。「過去の栄光に腰かけて、努力を怠る傲慢な人」にはならないで、「絶えず努力を重ね、明るい将来を目指す謙虚な人」になってください。
私ごとながら、大学・大学院では「適正公正な会計制度・租税制度が社会正義を実現する。」という信念に従って学生・院生を指導し、微力ながら数多くの税理士・公認会計士・大学教員を輩出することができました。ドイツを代表する文豪・ゲーテは、「複式簿記は人智の生んだ最も立派な発明のひとつである。」と複式簿記を絶賛しています。将来における社会貢献のために、一緒に「簿記」の勉強を始めてみませんか。

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